日産キックスが売れない理由|ひどい・壊れやすいと言われる評判の真意を調査してみた
ジュークの撤退からのキックスに期待の日産。
しかし、予想に反してキックスの売れ行きはイマイチです。
キックスが売れないのには理由があります。
1番の理由は値段の高さですが、他にも競合車種と比べて劣っている部分が多い印象。
この記事では、キックスが売れない理由を調査し独自視点で分析した内容をシェアしています。
キックスが壊れやすくてひどいという口コミを見かけましたが、そんなことはありません。
セレナに乗ってきた私が言うので、日産車の品質が悪いことはないです。
日産キックスが売れない理由はデザインと値段設定にある
キックスが売れない理由は、独自路線を走りすぎた個性的なデザインと強気な値段設定です。
競合になるコンパクトSUVを見ても、キックスのデザインはかなり勝負に出ていますよね。
ヤリスクロスやCX-3は正統派の街乗りSUVを踏襲していますし、クセのないデザインで万人受けを狙っています。
その反面、キックスは個性を出しすぎていて好みが分かれるデザインです。
さらに、競合よりもかなり高い値段設定も売れにくくさせていると言えるでしょう。
ライバルコンパクトSUVと比較しても突出した部分がない
キックスが分類されるコンパクトSUVは、競合が多く競争が厳しいジャンルです。
ヤリスクロスやCX-3など売れ筋の車種が多く、突出していいところが見つかりません。
キックスの強みはe-POWERですが、実際のところ値段と機能のバランスが悪いと言えます。
ベースグレードで300万はさすがにな・・
以前は2WDのみで4WDがありませんでしたが、今は4WDもラインナップに入りました。
やはり一番引っかかるのは値段でしょう。
競合車種より値段が高い
競合車種と値段を比較すると、キックスの値段の高さがわかります。
ヤリスクロスが229万〜、CX-3が227万〜という値段設定の中でキックスは299万〜となっています。
ベースグレードで比較しても値段差は70万以上で、強気な値段設定が目立ちます。
300万っていうと、セレナよりも高い値段。
ヤリスクロスで比較するなら、最上位グレードでもキックスのベースグレードと同等の値段です。
70万円の値段差でe-POWERくらいしかアドバンテージがないとなると、少し構えますよね。
見た目と値段以外でキックスが売れない理由
見た目と値段が一番売れない理由なのは間違いないですが、それだけではありません。
さらに多くの要素が重なって、キックスは販売不振に陥っています。
主だった理由は4つあり、1つずつ具体的にまとめました。
グレード設定が競合車と比べて少ない
まずはキックスのグレード展開の少なさでしょう。
キックスはXとAUTECHしかなく、実質的に選べるグレードはXのみです。
AUTECHはトヨタで言うGRスポーツのような立ち位置なので、一般層向けとは言えません。
Xで3パターン選べますが、ツートンインテリアエディションとスタイルエディションのみ。
ツートンインテリアエディションも、万人受けしない点がイマイチと言えるでしょう。
ヴェゼルのPLaYなどのインテリアと比べても、ちょっと独自路線を走りすぎている印象を受けます。
発売がコロナ禍真っ最中でタイミングが悪かった
キックスの発表は2020年6月30日で、コロナが流行り出した頃と重なります。
来店系のビジネスは大打撃を受けていた状況下での発表で、誰も車を見に行きませんでした。
自宅にこもってしまって外出するなと言われている中で、わざわざ見る価値があるのか?といった感じです。
コロナ禍真っ最中の発売はさすがにな。。
日産の戦略ミスと強気な値段設定が重なっていると言わざるを得ません。
よほど期待されている車種なら違ったかもしれませんが、世評がそこまでだったことも関係しているでしょう。
内装の質感が車両価格と釣り合わない
300万円オーバーのコンパクトSUVというだけで、構える人は多いはずです。
その中で、キックスの内装の質感は決して高いとは言えません。
300万オーバーなのに、内装の質感はフラットでノートと比較しても遜色ないですよね。
値段に期待するユーザーからすれば、少し疑問を抱えてしまうかもしれません。
競合車種と比較して燃費がそこまで良くない
車 | 燃費 | 評価 |
---|---|---|
キックス | 23.0km/L | |
ヤリスクロス | 30.2km/L | |
ヴェゼル | 24.8km/L | |
CX-3 | 20.0km/L |
キックスの競合車種と燃費を比較すると、決して良くない結果となりました。
ヤリスクロスのハイブリッドが群を抜いており、その他の車種は拮抗しています。
ただ、値段のことを考えるとやはりもう少し頑張って欲しかったという印象です。
走りはいいけど、実用性や経済性を考えるとね。。
e-POWERは走りの性能は優れていますが、燃費となると少し物足りません。
まだハイブリッドの方が低燃費で、経済性も気にするコンパクトSUVでは同じ土俵に並ぶことは難しいですね。
日産キックスの競合車種が強く価格競争で勝てない
先にご紹介した通り、キックスには強いライバル車種が3つあります。
ヤリスクロス・ヴェゼル・CX-3の3つで、どれも販売状況はよく売れている車ばかりです。
やはり価格の違いが大きく、キックスはどの車種と比べても値段がかなり高いところがデメリットと言えるでしょう。
トヨタヤリスクロスは都会派SUVの位置を確立
ヤリスクロスは都会派SUVとして、SUV×街乗りイメージを定着させた車です。
ガソリン・ハイブリッド共に低燃費で、ヤリスベースということもあり経済性は抜群。
受注停止になることが多いほど売れ行きもよく、一番の競合車と言えます。
ホンダヴェゼルは独自のSUV路線が強い
ヴェゼルはキックスとは相反した個性を持っており、クーペスタイルのSUVです。
2ドア仕様でスタイリッシュな見た目が根強い人気があります。
マツダCX-3はコスパやおしゃれさに軍配
CX-3もヤリスクロス同様、街乗り系SUVとして確固たる人気を持っています。
クリーンディーゼルで走行性能は高く、やはり圧倒的な安さでキックスよりも引き合いは多い車です。
日産キックスにしかない魅力
売れない売れないとは言うものの、キックスにしかない魅力もあります。
ライバル車種と比べると売れてはいませんが、全く売れていないわけではありません。
キックスにしかない強みや魅力の部分をご紹介します。
SUV×e-POWERはキックスしかない強み
キックスの1番の強みは、何と言ってもe-POWER搭載のSUVというところでしょう。
エクストレイルも同じですが、コンパクトSUVでe-POWERはキックスしかありません。
bZ4Xやソルテラは完全なEVなので、値段が違いすぎて比較になりません。
値段を抑えられるe-POWERは日産の強み。
ただ、競合車種と比べるとe-POWERの値段が高い点は残念と言わざるを得ないですね。
ハイブリッドと比べると、構造上どうしても値段がネックになってきます。
後部座席やラゲッジなど室内空間が広い
キックスはコンパクトサイズながら、後部座席やラゲッジスペースが広く取られています。
後ろの席に座っても大人がゆったりできるほどなので、アドバンテージと言えるでしょう。
ノートも後部座席が広く、日産の設計上のメリットと言えますね。
小さいサイズながらも、ゆとりのあるスペースは強みと言えます。
競合車種よりも値段が高いキックスを安く買う方法
キックスは車両価格が高いので、安く買うには値段交渉は必須です。
ライバル車種と比較しても値段差がネックですが、値引き交渉でその差は少しくらい埋めることができます。
この章で、キックスの購入資金を増やす方法をご紹介します。
限界ギリギリの値引きで交渉する
まずはキックスがどれくらい値引きできるのかをしっかり把握することが大切です。
車には値引きできる金額が決まっていて、その値段以上の値引きは原則できません。
キックスも同様、値引きできる金額は変動します。
キックスの値引き情報は毎月更新中だよ。
キックスの値引きできる金額を知っておくことで、効率的に交渉を進められます。
ただ、安くしてと言っただけでは営業マンは言い出し値くらいしか値引きしてくれません。
値引きできる金額を知っておくことで、よりリアルな話ができるので営業マンを本気にすることができます。
今乗っている車をどこよりも高い値段で売却する
最優先で考えるべきことは、下取り車をどこよりも高く売るということです。
下取り車の査定は通常ディーラーでしてもらうことが多いですが、ディーラーの下取りが高いとは限りません。
もちろん、ディーラーの査定が高いケースもあります。
ただ、ディーラー以外にも車を高く買い取ってくれる業者は実はたくさんあるんです。
買取業者にまとめて査定を依頼できる一括査定がやっぱり一番便利。
個人的には、ナビクルが自分で業者選べて便利だと思ってる。
一括査定を使うなら、2〜3社くらいにしておくとかかってくる電話も少なくて済みます。
前述のナビクルなら、少数精鋭の業者しか参加していないので依頼しすぎがありません。
一括査定は嫌だというあなたには、電話1本だけで一括査定並みの金額を出してくれるサービスが向いています。
カーネクストは、1社だけですが一括査定に参加している業者と同じ中古車オークション相場から金額を算出。
そのため、わざわざ比較しなくても高値が期待できるという仕組みです。
しかも、カーネクストは実車の査定が必要ないので査定待ちも営業マンとの対応もいりません。
10万kmオーバーの車や事故をした車でも買取対象になるので、心強いです。
別系列の日産ディーラーと競合させる
キックスにすると決まれば、トヨタやホンダとの競合は不要です。
最終は日産ディーラー同士の競合へ持ち込むと、さらに値引き額を増やすことができます。
日産ディーラーには系列がいくつかあり、経営が違っていれば別会社です。
つまり、同じ日産なのに日産同士で競合ができるということ。
日産で競合可能なディーラーをまとめました。
- ◯◯日産
- 日産プリンス◯◯
- 日産サティオ◯◯
※◯◯は都道府県名が入ります。
同じ地域でも2つはあることが多く、私の住む滋賀県でも滋賀日産と日産プリンスで競合が可能です。
キックスは新車か中古車どっちがいい?
キックスに関わらず、中古車よりも新車を買うべきです。
中古車は1点モノという考え方から、相場がなく販売店でマージンをたくさんのせています。
さらに、昨今の半導体不足などで中古車の価格は軒並み上がる一方。
値引き交渉もほとんどできず、購入後のリセールも期待できません。
- 車の値段設定が高め
- 値引きできない
- 再販価値がない
新車は購入金額こそ高いものの、値引きもできますし車両価格はどこも一定です。
何より再販時のリセールが段違いで、5年乗っても十分値段がつきます。
私がセレナを4年で手放した時、ローン残債が160万ありましたが下取り車は最終230万円となりました。
中古車なら再販で得することはないので、新車の方が後々受けるメリットは大きいのです。
日産キックスに関する口コミ評判をぶった斬り
ネットでキックスに関する口コミや評判を調べてみました。
キックスをはじめ、コンパクトSUVを検討中の方は一読ください。
販売停止はしていたが、生産中止はしていない
キックスは生産中止との噂が流れていますが、現状生産されていて販売もしています。
2023年に半導体不足の影響があったことから、一時的に受注停止となっていました。
しかし、2024年に入ってからは普通通り販売は継続されています。
生産中止の噂はメキシコ生産延期について
2023年からスタートするはずだったメキシコでの生産が延期した情報が、生産中止とGoogleに書かれていました。
実際は、日産も生産中止の声明は出していません。
メキシコでの生産開始時期が約半年遅れたことを、間違って生産中止と書いたようです。
キックスは販売台数も1972台で、売れていないと言われていますが実は売れています。
日産キックスが売れない理由【まとめ】
キックスが売れない主だった理由は、値段とデザインでしょう。
個性的な尖ったエクステリアと少しチープに感じるインテリアが、高い値段とのバランスを狂わせています。
ジュークの代替え車として発売されたキックスですが、売れ行きは実際イマイチと言わざるを得ません。
強気な値段設定の車なので、競合車種をぶつけて比較交渉することが大切です。
キックスの値引き額は、キックスの限界値引き額で毎月更新しているので参考になさってください。
日産車は自動運転の走りを作った技術メーカーです。
車自体の性能はいいので、売れていないからと言って敬遠するのは勿体無い車ですよね。
コンパクトSUVはたくさんありますが、比較対象の1台にしてみてください。
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