セレナのe-POWERは買って後悔しない!リアルユーザーが悪い評判について考察してみた
セレナのe-POWERを買うと、後悔するという声をちらほら見かけます。
子育て世代をはじめ、老若男女に人気のあるセレナ。
ガソリンとe-POWERの2軸展開ですが、e-POWERは買わない方がいいという口コミが多数。
しかし、実際セレナのe-POWERで後悔するということはありません。
この記事では、C27型のセレナに乗ってきた私が実体験をもとにセレナについていいところも悪いところも隠さず記載しました。
記事内で、セレナe-POWERを安く買うコツについても触れています。
セレナユーザーが所有していて感じた素直な意見をご紹介しているので、少し長いですが最後までご覧ください。
セレナe-POWERにしかない強みや魅力を紹介
セレナe-POWERは、電気のモーターを使って走る車です。
モーターの発電用にガソリンを使うので、EVではなくe-POWERという設定になっています。
主軸はモーターで走行するため、モーターの発電が必要ない場面では電気自動車のような走りが可能です。
低排気量ながら電気のおかげで走行性能は高い
セレナe-POWERの排気量は1.4Lで、そこにモーターの力を追加して走ります。
ガソリンモデルは2.0Lですが、モーターの力はありません。
1.4Lの出力は98psと控えめになっているものの、モーターの出力を合算するトータル163psまで上がります。
それだけモーターの力の恩恵がすごいってことだな。
2.0Lのガソリンモデルが150psなので、2Lの車よりパワーがあるということになります。
実際に乗ってみるとわかりますが、加速性能は本当にすごいです。
ガソリン車よりも燃費がいい
2.0L ガソリン | 1.4L+モーター e-POWER | |
---|---|---|
WLTCモード | 13.4km/L | 20.6km/L |
市街地モード | 9.8km/L | 21.3km/L |
郊外モード | 14.0km/L | 22.5km/L |
高速道路モード | 15.4km/L | 19.2km/L |
セレナのガソリン車とe-POWER車の燃費の違いを比較してみました。
ガソリンを発電のみに使うe-POWERの方が、低燃費であることがわかります。
メイン駆動がモーターという利点を活かし、e-POWER車はガソリンの消費量を抑えられていますね。
電気中心で走るからエンジン音が静か
e-POWER車は電気モーターのみで走るため、ガソリン車に比べてエンジン音が静かです。
ガソリンはモーターの発電用として使うので、ガソリン特有の吹き上がりの音はありません。
モーター独特のシュイーンって音は出るけどね。
タイヤのロードノイズは、ガソリン車でもe-POWER車であっても変わりません。
あくまで走行時の加速音に関して言えば、ガソリン車よりも静かであることが特徴です。
後悔するほどではないセレナe-POWERの残念な口コミ
セレナのe-POWERに関する悪い口コミを調べてみました。
Yahooの知恵袋やCarview、価格ドットコムなどの口コミを中心に残念という方の意見をピックアップ。
いくつか多かったネガティブな意見をご紹介します。
1列目横のスペースがフラットにならない
同じセレナでも、e-POWER車は画像の枠内にモーターが設置されます。
そのため、ここがフラットではなく長方形の台座のようなもので出っ張りができてしまうのが欠点。
ガソリン車は画像のようにフラットですが、e-POWER車は平らになりません。
スマートマルチセンターシートは使えるので、見た目以外は問題なしです。
燃費を期待して買ったけどそこまで良くなかった
e-POWERはカタログ数値で見ると、リッター20kmとかなり低燃費な印象。
しかし、実際走ってみるとリッター15kmも走らないなどという意見も多数ありました。
走ってる場所や乗り方にもよるから、一概に燃費が悪いとは言えないな。
エアコンをつけたり、坂道や勾配のある道ばかり走っていたりいろんな要素があります。
ただ、平均してもガソリン車より燃費は良くなるので誤差の範囲内と言えるでしょう。
購入時の車両価格がライバル車より高い
e-POWERのベースグレードやハイウェイスターはそれほどですが、LUXIONは他の競合車より圧倒的に高い値段設定となっています。
車両価格で479万円なので、5ナンバーサイズのミニバンの値段ではありません。
アルファードのガソリン車のベースグレードが、540万円です。
めちゃ高いアルファードと比べても、60万円しか変わらない!
アルファードはモデルチェンジ後から、グレードなど全てにおいてワンランク上の車になりました。
そのアルファードと比べても、そこまで金額差がないので車両価格は高いと言わざるを得ません。
セレナe-POWERが競合車より優れているところ
セレナのe-POWERは競合であるヴォクシーやステップワゴンと比べると、性質が異なる車です。
我が強くクセのある車なので、比較対象とする時に攻めやすいところが強み。
セレナのe-POWER車が、競合車よりも確実に優れているところを4つご紹介します。
eペダルでアクセルワークが楽なところ
リーフに初めて搭載された、アクセルを離すだけで減速するeペダル。
セレナのe-POWERにもeペダルが採用されており、ブレーキなしで減速ができるようになっています。
アクセルを離すだけで、スピードが落ちていく便利な機能です。
ノートとかにもついてるよね。
アクアにもついていますが、セレナの競合車種ではeペダルはついていません。
慣れるまで少し難しいものの、乗りやすさという面で見ればセレナのアドバンテージとなる装備と言えます。
ハイブリッドよりも加速・走行性能がいい
セレナe-POWERに乗って思いましたが、加速性能がとにかくいいと感じました。
ハイブリッドはガソリン駆動にモーターを追加する仕組みなので、メインはガソリンです。
しかし、セレナはその反対でモーター駆動のみで走行します。
モーターの出力はガソリンの比じゃないんだ。
アクセルを踏み込むと、モーターの出力がフルで稼働するので加速がすごいです。
以前サクラにも乗ったことがありますが、普段ターボ車に乗っている妻でも加速の凄さに驚いていました。
中古車のリセールバリューがかなり高い
セレナは、中古車として再販する時のリセールバリューが高い車です。
人気がある車なので、中古車として入ってきてもすぐに買い手が見つかるほど。
セレナのリセールバリューは平均して、50〜60%となっていてかなり高くなっています。
人気がある=売る時高い値段で買ってもらえるってことだからね。
セレナを売却した時も、最初にディーラー査定で提示された金額より70万円も高くなった経験があります。
詳しい体験談は、『やばいと言われるビッグモーターで中古車を売却。利用してわかった本当の評判とは』をご覧ください。
排気量が小さいから維持費面でもコスパがいい
セレナのe-POWERの排気量は1.4Lで、ヤリスやフィットと同クラスです。
排気量が小さいということは、かかる税金が安くなります。
自動車税で見るとガソリン車は39500円ですが、e-POWER車は34500円です。
あれだけ大きい車で自動車税34500円は安い!
ノアやヴォクシーはハイブリッドでも1.8Lなので、自動車税は39500円かかってしまいます。
走行性能だけではなく、維持費の面でもコスパがいいのはセレナの強みと言えますね。
C27からC28になったことでe-POWERは強化されたのか?
私が乗っていたセレナはC27系で、2022年11月のフルモデルチェンジ前の型です。
今発売されているセレナはC28ですが、C27型は特に不具合が多いとの噂があります。
実際に私が乗っていた4年の間でプロパイロットの不調があって、ミリ波レーダーとハンドルのスイッチが故障しました。
ぎりメーカー保証で無償対応できたけど、なかなか焦った。
高速などでプロパイロットを使っている時、前の車に近づいてもブレーキがかからないという不具合でした。
前方のレーダーがうまく動作していなかったようで、レーダーやセンサー部分とステアリングを丸ごと交換。
保証外での修理になると、10万円を軽く超えていたと聞いて焦りました。
3年半くらいで故障に気づいたため、メーカー保証に入れ込むことができたとディーラーの整備士さんから。
C27からフルモデルチェンジしたC28型は、自動運転に関してもブラッシュアップされています。
以前のC27は車に近づいた時のブレーキの挙動が急だったのですが、C28になってからはブレーキもマイルドになっていました。
前の車に近づいた時のブレーキが、以前よりかなり自然な動きになっていて驚いたのを覚えています。
e-POWERについてもガソリンの発電効率やパワー面で改善がされており、強化されました。
フルモデルチェンジでプラットフォームが変わっていないことはイマイチですが、内燃機関などの見直しはされています。
セレナを買うならガソリンかe-POWERどっちがいいか
セレナを買うなら、ガソリンかe-POWERどっちか問題。
私個人的に現金で払うのであればガソリン車を、残クレで支払うならe-POWERを選びましょう。
その理由は残クレの残価率の高さ。
5年で残クレシュミレーションをした時、e-POWER車の残価率の高さに衝撃を受けました。
e-POWERのハイウェイスターの5年後の残価が240万!
日産が5年後に240万で買い取りますと確約しているので、単純に240万を引いた金額でローンを組みます。
ステップワゴンも同じく残クレで見積もりしましたが、5年後の残価は130万円でした。
いかに、セレナの残価率が高いということがわかると思います。
現金払いだとこの恩恵は受けられませんが、残クレで購入を検討しているならかなり安い金額でローンが組めるんです。
支払い方法に応じて、ガソリンかe-POWERを選ぶかも選択肢の1つと言えますね。
セレナのe-POWERを安く買うコツ
セレナのe-POWERは高い車ですが、頭の中でちゃんとフローを組んで進めれば安く買うことができます。
3つの柱をご紹介するので、それぞれをしっかり実践すれば今まで以上に安く買えるはずです。
セレナでできる値引き額をしっかり把握する
一番大切なのは、セレナでできる値引き額を把握しておくことです。
『とにかく安くして』と営業マンに伝えても、値引き交渉には応じてくれません。
妥当でかつ相場の金額でないと、営業マンも相手にしてくれないんです。
セレナの可能な値引き額を知っておくと、交渉時に有利。
セレナの限界値引き額を毎月調査して更新しているので、詳しくは『C28セレナの限界値引き額は?ルキシオンやオーテックなら80万は可能か?』をご覧ください。
妥当かつ的確な数字を提示することで、営業マンも本気で話を聞いてくれるようになります。
乗り換える車を最大限高く売って頭金を増やす
今あなたが乗っている車はどんな状態でも、必ず値段は付けられます。
古かったり距離が多くて値段がつかないと言われても、そうですかと引き下がってはいけません。
査定することもなく電話だけで買取額がわかる カーネクスト が便利です。
テレビCMで最近知名度を上げている車買取サービスで、実車の査定なしで電話のみで金額がわかります。
しかも、ガリバーやネクステージのように中古車オークションの相場から金額を算出。
買取業者とほぼ変わらない金額が出るので、他よりも高額査定が狙えます。
利用はもちろん、契約してからの手数料も全て無料で使えるところがすごいんですよね。
テキスト
残価率の高いe-POWERは残クレで買うのも手
セレナのe-POWERは残価率がすごく高く、以前に見積もりしたとき5年後の残価が240万円でした。
日産フィナンシャルが決めている金額で、5年経って240万円で買取してくれるというわけです。
その分を残価として差し引きした金額をローンするため、毎月の支払い金額がガソリンのセレナとほとんど一緒でした。
ガソリンとe-POWERがほとんど変わらん金額とかすごすぎ。
金利分はかかりますが、5年後の売却額を確約してくれているところが強みです。
ノアやステップワゴンと比較しましたが、どちらも130〜140万円くらいでした。
e-POWERを検討する上で知っておきたいこと
セレナのe-POWERを検討する上で知っておきたいことを3つご紹介します。
あとあとの維持に関わることが中心なので、知っておきましょう。
バッテリーが2個いるので消耗や交換を気にする必要がある
e-POWERは発電用にバッテリーを使うため、普通のバッテリーと2つ使います。
どちらも容量が大きく、交換頻度は普通のガソリン車と比べて大きくなる点に注意が必要です。
発電用として使うことから、その容量の大きさはある程度想像できると思います。
いざ交換となると結構な値段が予想される・・
もちろん、1年とかで交換になることはありません。
ただ、交換は普通のガソリン車より早くなることだけは覚えておきましょう。
プロパイロットなど電気系統の負荷が大きくなる
通常の走行に電気を使うことから、他の機関系装置への負荷も大きくなりやすいです。
もちろん、設計段階である程度の対策はされています。
ただ、実際に走行して維持している車での検証ではないのでメーカー側も把握しきれていません。
実際に私が乗っていたセレナでも、4年のうちにプロパイロットが一度故障しました。
メーカー保証で直してもらえましたが、前車に近づいてもブレーキがかからないというものでした。
電気自動車ではないのでガソリン給油は必要
e-POWERは電気自動車ではなく、ガソリンを使って電気で走る車です。
リーフのように電気自動車ではないため、充電してガソリンなしで走行することはできません。
ガソリンの給油は必要なので、ガソリン代はかかります。
ただ、走る時は電気の力で走るからパワフルなんだ。
電気駆動ですが、モーターの発電用にガソリンを使うという仕組みです。
ガソリンモデルよりは燃費もいいですが、やはりハイブリッドには劣ります。
日産に対する不評の声や不安を調査
セレナ問わず、日産に対する不評や不安の声を調査しました。
調べていて多かった3つの意見についてご紹介します。
日産のOEM供給が減ってきている
以前は日産からOEM供給していた車はたくさんありましたが、ここ最近は減っています。
昔はオッティやモコをはじめ、普通車でもラフェスタなど他メーカーにOEM供給をしていました。
しかし、今はデイズ系とクリッパーくらいしか残っていません。
自社の開発だけでいっぱいいっぱいになっているのかな。
ルークスも2013年まではOEM供給されていましたが、今はされていません。
販売状況など、他にも要因はあるのかもしれませんね。
C27セレナでは不具合が多かった
実際私が乗っていたC27セレナは不具合報告が多かったように思います。
プロパイロットの先駆的な車だったこともあり、結構な数の事例がありました。
私の乗っていたセレナも実際にプロパイロットのミリ波レーダーと、ステアリングスイッチが故障しました。
C28になってからは減ったように感じますが、完全になくなったわけではありません。
新車販売台数の主力を占める車種が少なすぎる
日産に関して言えば、セレナやノートの売れ行きで持っていると言っても過言ではありません。
ホンダのようにN-BOXなど、強みとなる車種が減ってきていると言えます。
昔と比べると、全体的な販売台数を見ると偏りは出てきてるね。
キックスなど販売でこけている車種も出てきているので、まだまだ発展途上かもしれません。
ルークスも軽自動車の中ではシェアがイマイチで、伸び悩んでいると言えますね。
セレナe-POWERの悪い評判【まとめ】
セレナe-POWERは悪い評判もありますが、実際乗ってみるとかなりいい車です。
同クラスのミニバンと比較しても、e-POWERのパワーに勝る車はありません。
ステップワゴンもダウンサイジングターボで人気を博していますが、やはりe-POWERは別格です。
残価率の高さを見ても、中古車の売れ行きを見てもセレナは本当にいい車と言えるでしょう。
買って後悔する車ではないことは、実際乗っていた私がよくわかります。
購入を検討しているなら、他の競合車種と比較してみてください。
セレナのいいところが見えてくるはずです。
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