スペーシアベースの欠点!買ってから後悔しないために知っておくべきことは?
スペーシアベースはスズキが発売しており、スペーシアをベースに作られたバンタイプの車です。
バンという見た目ではありませんが、実際はバンという扱いが難しい分類に入ります。
スズキにはエブリイという完全な軽バンがあるのに、なぜという声も多いはず。
この記事では、スペーシアベースの立ち位置や欠点を中心にカタログの要点をまとめた情報をご紹介しています。
スペーシアベースが気になっている・購入を検討しているあなた向けに書きました。
記事の中で、スペーシアベースを最大限安く買うコツについても紹介。
ぜひ最後までご覧になってください。
スペーシアベースは乗用ではなく商用車
スペーシアベースは、2022年8月に発売されたスズキの軽商用車です。
見た目がスペーシアをベースにしていることもあって、軽のバン扱いになります。
てっきり普通の軽ハイトワゴンかと思ってたよ。
バンなので、5ナンバーではなく4ナンバーとなります。
宅配業者さんが使っている軽のバンと同じと言うと、わかりやすいですよね。
そのため、見た目は軽乗用車っぽいですが室内を見ると印象は違います。
ただ、商用車でありながらもプライベートユースにも使えるというコンセプトで作られているのです。
普通の軽バンと比べると、ニッチな層をターゲットにした車と言えるでしょう。
ベースモデルのスペーシアと比較してわかる欠点4つ
スペーシアベースの致命的と言える欠点は、4つあります。
軽商用車と知っていても、見た目とのギャップから感じてしまいがちな欠点をまとめました。
ベースモデルのスペーシアと比較すると内装が安っぽい
ベースにされているスペーシアと比べると、内装面の差は大きいです。
スペーシアは乗用で作られているのに対し、スペーシアベースは商用用途で作られています。
写真のスペーシアはカスタムですが、ベースグレードで比較しても質感は別物です。
インパネまわりからシートまで作り込みが違うよね。
乗用と商用というだけで、写真のように全く違ったイメージになります。
内装のチープ感はどうすることもできないので、割り切るしかない部分と言えるでしょう。
ターボ車の設定がなくパワー不足は否めない
スペーシアはNAモデルとターボモデルが選べますが、スペーシアベースにはターボの設定はありません。
軽自動車でターボとN/Aエンジンの走行性能は段違いです。
エブリイやハイゼットカーゴはターボあるからね。
競合の軽商用車にターボ設定があるところは、スペーシアベースの弱みと言えるでしょう。
荷物を積んだ状態での走行となると、N/Aエンジンでは物足りないと感じるかもしれません。
カスタムグレードの設定がない
スペーシアでの人気グレードのカスタムは、スペーシアベースには設定がありません。
タントやN-BOXなどメジャーな軽ハイトワゴンも、同様にカスタムグレードの設定があります。
しかし、スペーシアによく似ているスペーシアベースにはカスタムグレードの設定はありません。
商用車と考えれば普通だけど、見た目的に期待する人も多い。
競合のN-VANは、+STYLE FUNというカスタムっぽい装飾がされたグレードがあります。
スペーシアベースは商用バンベースのグレードのみとなっており、少し物足りないと感じるユーザーは多いでしょう。
軽乗用車とは違い後部座席が狭い・作りがチープ
同じ軽でも、乗用車と商用車では質感や作りが全然違います。
乗用車は快適に乗ることをベースに考えられていますが、商用車はものを運ぶことが優先。
つまり、そもそものコンセプトが全く違っているわけです。
ものをいかに効率よくたくさん運べるかが商用車のキモ。
そのため、商用車の後部座席は乗るためというよりも積載性を優先して設計されています。
スペーシアベースも同様で、すぐにフラットにできるようにシートは薄めです。
もちろん、内装面トータル的に見ても作りは安っぽいというのは否めません。
反対にスペーシアベースの魅力やメリットは?
スペーシアベースの欠点ばかりを紹介しましたが、魅力やメリットもたくさんありました。
ここでは、スペーシアベースの持つ魅力やいいと感じたところをまとめてご紹介します。
競合車にはないマルチボードで車中泊も可能
スペーシアベース独自の装備として、マルチボードがあります。
マルチボードには4つの使い方があります。上段ならデスク代わりに、中段なら荷室の棚仕切り、下段だとベッドモード、前後分割なら空間仕切りに変化。
いろんな使い方ができるこのマルチボードは、スペーシアベースにしか付いていません。
車の中で仕事をしたり、車中泊も楽々できるところが魅力です。
同クラスの車両と比べると値段設定が安い
スペーシアベースの値段は、147万1800円からとなっています。
完全な商用車で比較すると値段は高いですが、装備や質感を合わせたグレード比較なら安めです。
ベースモデルはどのメーカーでもシンプルにバンだからね。
マルチボードやスタイリッシュなデザインなど、スペーシアベースのコスパの良さがわかります。
軽の商用車と乗用車の中間に位置するスペーシアベースは、競合も少なく値引き交渉も攻めやすいところが魅力です。
軽商用車の中では燃費がいい
車種 | 燃費(WLTCモード) |
---|---|
スペーシアベース | 21.2km/L |
エブリイ | 16.4km/L |
ハイゼットカーゴ | 18.0km/L |
N-VAN | 19.2km/L |
スペーシアベースの燃費を、他の軽商用車と比較してみました。
N-VANもいい線いっているのですが、スペーシアベースの燃費はダントツですね。
エブリイはターボ車のみの設定なので、燃費は低めです。
商用とプライベート用をうまく兼ねるコンセプトもあって、低燃費がウリになっています。
積載量が少ないので乗り心地重視の作りになっている
スペーシアベースの積載量は、最大200kgと商用車両としては少なめ。
商用車として以前から発売されているエブリイは、同条件で最大350kgとなっています。
バリバリ配達とかに使う用途では作られてないってことだね。
スペーシアベースは乗用ではないものの、100%商用という作りでもありません。
商用ベースで作られていますが、乗用面のことも考えられている車です。
スペーシアベースとライバル車の違いを比較
車両価格 | 1,155,000円〜 | 1,471,800円〜 | 1,337,600円〜 | 1,197,900円〜 |
積載量 | 350kg | 200kg | 350kg | 350kg |
燃費 | 15.6km/L | 21.2km/L | 19.2km/L | 16.4km/L |
ターボ | あり | あり | あり | |
スライドドア | 両側パワー | 右側パワー | ||
実用装備 | マルチボード |
スペーシアベースのライバル車との違いを比較してみます。
一見目立つのは値段の高さですが、スペーシアベースは他車種より上位グレードとなっています。
そのため、ベースグレードの比較だと値段は高めです。
スペックや装備を合わせていくと、結果安くなるよ。
ハイゼットカーゴやエブリイは商用メインで作られているので、そもそもスペーシアベースの競合にするのが難しいかもしれません。
マルチボードのような装備は他の車種には設定すらなく、スペーシアベース独自のものとなります。
プライベートユースにもガンガン使えることもあって、最大積載量の少なさが唯一劣る点と言えるでしょう。
競合との後部座席・荷室の違い
スペーシアベース | N-VAN | ハイゼットカーゴ | |
荷室長 (2名時) | 1375mm | 1585mm | 1915mm |
荷室幅 | 1265mm | 1390mm | 1270mm |
荷室高 | 1115mm | 1390mm | 1250mm |
競合であるN-VANとハイゼットカーゴと後部座席や荷室空間のスペックを比較しました。
本格的に軽商用車として使うならハイゼットカーゴ、仕事もプライベートもと考えるなら、N-VANといったイメージ。
スペーシアベースは他の2つと比べると、少し中途半端さがありますね。
あくまでプライベートユースに重きを置いた軽商用車という位置付けであることがわかります。
使い方さえ自分に合っていればいい車なのですが、軽商用車としての使い方として考えると賛否両論あるというわけですね。
【参考】軽乗用車と軽商用車の違い
同じ軽自動車でも、乗用車と商用車扱いで何が変わるのかをご紹介します。
乗用車のスペーシアと商用車のスペーシアベースの2つで、それぞれ違いを比較してみました。
乗用車 | 商用車 |
---|---|
自動車税10,800円 | 自動車税5,000円 |
車検が3年 | 車検が2年 |
シートがゆったり | シートは薄い |
後部座席が広い | 後部座席は座りにくい |
荷室は普通 | 荷室は広い |
各種装備が豊富 | 装備は控えめ |
同じ軽自動車でも、乗用と商用ではこれだけの違いがあります。
一番大きいのは自動車税で、商用車登録になると4ナンバーになり税金は半分になります。
その分、使用が増えることが想定され車検期間は2年と短くなるところも特徴。
確かに4ナンバーとか1ナンバーって車検短いよな。
その反面、商用車は乗ることよりも積むことを優先して作られています。
乗用車と比べるとシートの厚みや作り込みが違うため、長時間乗っているとしんどいという声も。
あと、パワースライドドアやレーダークルーズなども乗用にはついていることが多いですが、商用はついている車は少なめです。
スペーシアベースの購入に向いている人の特徴は?
スペーシアベースは、軽の中でも乗用と商用のちょうど真ん中くらいに位置する車です。
ターゲットとするユーザーがマイナー層ですが、向いている人の特徴はわかりやすいと言えます。
スペーシアベースが向いている人の特徴は、主に3つです。
ソロキャンプやアウトドア使いを考えている人
ソロキャンプやアウトドアでの使用を考えている人は、スペーシアベースが向いています。
マルチボードの使い勝手に加えて、ベッドを簡単に作ったりと実用性は抜群。
キャンプとかアウトドア向けに開発されてると言ってもいいレベル。
スペーシアベースは車中泊もできますし、タープをかけるのもしやすい形状です。
荷物がたくさん積めて、見た目もスタイリッシュという点ではかなりいい車ですよね。
荷物を積むよりレジャー派な人
スペーシアベースは商用車ですが、ぱっと見は普通の乗用車ライクなデザインです。
そのため、配送などの仕事ではなくレジャー向けに使うことも十分できます。
とはいえ、荷物もそれなりに積むことができるのでいろんな使い方ができる車です。
荷室がとにかく広めに取られているから、荷物は積みやすいんだよね。
レジャー用途だけに絞って考えても、十分対応できるのがスペーシアベースのいいところです。
ハイゼットカーゴだと見た目から、ビジネスユース向けの車ですよね。
機能や実用性を重視する人
商用車でありながらも、機能や実用性を重視したい人にもスペーシアベースは向いています。
スペーシアベースにはロールサンシェードや撥水シートなど、明らかにアウトドア向けの装備もついているんですよね。
ラゲッジフロアも防汚タイプとなっていて、簡単に拭き取れる仕様となっています。
ディーラーオプションを見ても、アウトドア向けのものがたくさんあります。
車中泊をするためのオプションまで用意されているので、最初から購入者層を想定していますよね。
スペーシアベースを安く買う方法
そんなスペーシアベースですが、安くためには抑えておくべきポイントが2つあります。
まずは、スペーシアベースの値引き額を知ることと乗り換え元の車を高く売ることの2つです。
どちらも大切なことなので、順に解説します。
スペーシアベースの値引き額を知っておく
スペーシアベースだけに限らず、車には値引きできる金額が決められています。
基本的には、車両価格が高い車の方が値引きできる金額は多いです。
しかし、レクサスのように高くても値引きできない車もあります。
スペーシアベースの今月の値引き額は、12万円とシビアです。
競合車をぶつけて交渉しないと、キツいレベル。
他メーカーとの競合はもちろん、スペーシアベースに決めているならスズキ同士の競合が効果的です。
同じメーカー同士で喧嘩するわけですから、値引き額も上がりやすくなります。
乗り換える車をどこよりも高く売る
今乗っている車がいくらで売れるかというのも、大事なポイントです。
車を買取してくれるのはディーラーをはじめ、ガリバーのような買取業者などいろいろあります。
一番査定額が高いのは買取業者ですが、一括査定になると業者の相手が大変で嫌がる人は多いでしょう。
そんな人におすすめのサービスがあるよ。
最近テレビCMでもよく見るカーネクストは、電話査定のみで買取業者並みの金額が出ます。
一括査定ほどではありませんが、ディーラー下取りよりは高額査定が期待できるサービスです。
実車の査定なしで電話だけで高額が期待できるので、使って損はありません。
利用はもちろん、売却が決まった後の手続きまで全て利用できます。
スペーシアベースを検討しているあなたの疑問を解消
スペーシアベースを検討している方が、悩んでいるであろう疑問をいくつかピックアップしてみました。
Googleで検索していて見つけたものが中心なので、きっと悩んでいる人が多い内容です。
スペーシアベースの人気色は?
スペーシアベースの人気色は、モスグレーメタリックとピュアホワイトパールです。
下取り時のリセールまで考えるのであれば、ホワイトパール一択と言っていいでしょう。
イエローなど奇抜なカラーは、最初の頃は高くなりますが徐々に値落ちするので注意が必要です。
スペーシアベースにはターボ車はないの?やっぱり遅い?
スペーシアベースにはターボ車の設定がありません。
ベースにしているスペーシアとの車重を比較すると、300kg違うので走行性能では劣ってしまいます。
ターボ設定がないので、ターボ車と比べると加速面には不安があります。
スペーシアのようにカスタムグレードはない?
スペーシアベースにはターボ同様、カスタムグレードの設定もありません。
N-VANにはカスタムライクなグレードの+STYLE FUNがあるので、少し劣っていますね。
マルチボードで車中泊は可能?
マルチボードを下段モードで使えば、ベッドにできるので車中泊は可能です。
大人が寝ても十分な広さがあるので、2人ならゆったりと寝られます。
N-VANとスペーシアベースの売れ行きは?
全軽自協のデータによると、2024年のN-VANとスペーシアベースの販売台数は6000台近くの差があります。
N-VANは7914台で、スペーシアベースは2109台。エブリイの販売台数はシリーズで、17000台となっています。
スペーシアベースの税金はいくら?
通常の軽乗用車ではないので、年間の自動車税は5000円です。スペーシアのような軽乗用車は10800円なので、年間5800円安いということになります。
スペーシアベースの欠点【まとめ】
スペーシアベースは乗用と商用の間を狙った軽自動車です。
ターゲット層が狭いこともあって、欠点がフォーカスされやすいのかもしれません。
しかし、ニーズにマッチしていればこの上ないくらい便利な車です。
ビジネス用の軽バンが多い中で、スペーシアベースは見た目もおしゃれですよね。
実用性も十分あるので、購入して損することはない車と言えるでしょう。
コメント
コメント一覧 (2件)
どうしても気になったので、スペーシアベースの車両重量はGF860kg XF870kg 普通のスペーシアと殆ど変わりません、
1180kgってのは車両総重量ですわwww
ご指摘ありがとうございます!
すぐ修正します。ありがとうございました!